
あらまし 近年のメニーコア・アーキテクチャでは,コアの数は増加の一途を辿っており,コア間の通信遅延 が並列アプリケーションに与える影響が益々大きくなってきている.コア間の通信にはパケット・ネットワーク 構造が広く用いられるため,コア間トポロジーが通信遅延に大きく影響する.これまでの我々の研究で,通信遅 延を削減するために,規則的なルータ間トポロジーにランダムに選択したルータ間リンクを付加する方法が有 効であることが分かっている.そこで,本研究ではこの研究を拡張し,単一コアとランダムに選択した近隣の ルータとの間にリンクを追加し,コアからのリンクを複数とする方法を提案・評価する.フリットレベルのネッ トワークシミュレーションの結果,ランダムコアリンクを用いた我々のトポロジーは,従来のトポロジーに比べ, 平均遅延を最大 45%減少させた.更に.フルシステム CMP シミュレーションの結果,NAS 並列ベンチマーク のアプリケーション実行時間を最大 10.9%向上させることが分かった. キーワード チップ内ネットワーク,トポロジー,相互結合網