A Case of Chondroblastoma of Patella

Orthopedics & Traumatology(2011)

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摘要
【はじめに】膝蓋骨に発生した軟骨芽細胞腫の1例を経験したので報告する.【症例】27歳,男性.既往歴に特記すべき事項はない.現病歴:2,3年前より左膝痛があり,平成21年12月に当科紹介受診した.膝蓋骨に叩打痛を軽度認めた.単純X線にて左膝蓋骨に骨透亮像を認めた.MRIではT1WIで低輝度像,T2WIで高輝度像を示し,Gdで不均一に淡く造影される病変を認めた.画像上,軟骨芽細胞腫,骨巨細胞腫を疑った.病巣を掻爬後,人工骨を移植した.病理診断は軟骨芽細胞腫であった.術後10カ月経過し,再発や転移は認めていない.【考察】軟骨芽細胞腫は,比較的稀な骨腫瘍であり,全骨腫瘍の約0.2%を占める.また一般的には四肢の長管骨の骨端に好発する.しかしながら本症例の様に膝蓋骨発生例の報告も散見される.膝蓋骨の疼痛を主訴に受診し,単純X線像において膝蓋骨の骨透亮像を呈する疾患として本腫瘍を鑑別疾患の一つとすべきである.
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