Inframammary transverse thoracosternotomy for bilateral lung tumors.

Kazunori Okabe,Yoshifumi Sano,Shigeki Makihara,Motohiro Yamashita,Motohisa Kojo,Hiroshi Date,Akio Ando,Shigeru Teramoto, Takahiro Matsutani,Nobuyoshi Shimizu,Shuichiro Maruyama,Shingo Ichiba

The Journal of The Japanese Association for Chest Surgery（1992）

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摘要

両側性肺腫瘍に対する一期的両側肺手術法としては, 最近では胸骨縦切開による両側開胸が一般に行われているが, この方法では左下葉背側の病変への到達が困難なことがある.これに対して, 胸骨横切開による両側開胸では, 側方から背側にかけての良好な視野を得ることができる.我々はこれまでに, 両側性転移性肺腫瘍9例および両側性肺癌1例に対して胸骨横切開による両側同時開胸を施行した.胸骨横切開は術後早期の疼痛が比較的強いという欠点はあるが, 全肺野にわたっての病変の検索, 処理のために極めて良好な視野を得ることができるという点で優れた手術法と考えられ, 今後も適応を選んで積極的に行いたいと考えている.

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