2003年1月 から2006年10月 までに、東京大学医 学部附属病院において子宮鏡手術を受けた、合併 症のない150例 を対象 とした。当科では、子宮鏡 手術時の抗生剤は、2004年6月 以降は原則的に、 手術 前 日の子宮頚 管拡 張操作後 よ り、LVFX (100mg錠)(3錠 分3/日 または4錠 分2/日)を 3~5日 間投与としてお り、これをLVFX内 服群 とした。手術直前の投与は手術開始60~90分 前に 行われた。なお内服期間が一定 していないのは、 今回の検討が後方視的な検討であ り、プロ トコー ルが統一されていなかったためであり、 より長 く 投与された患者が、術前、術中所見から術後感染 のリスクが高いと判断されたためではない。それ 以前では、手術当日に結果の項で後述する抗生剤 を手術室入室後に一回静脈内投与 しており、これ を静脈内投与群 とした。なお、当科における子宮 鏡手術時の麻酔方法は、全身麻酔である。術後再 診時に、術後1週 間以内の発熱、下腹部痛の有無 につ き問診 し、 これ らの症状が 見 られた例 では、 腟 分泌物培養検査 、血算 ・CRP測 定 を施行 した。 骨 盤腹膜 炎(PID)の 診 断につ いては、発 熱、下 腹 部痛、 内診時圧痛があ り、CRP上 昇が認め られ た症例 とした。LVFX内 服 群、静脈内投与群 にお けるPID発 症頻 度につ き、後 方視 的に比較検討 し た。 なお、統計 はMann-Whitney U検 定、お よび x2検定を用 いた 。