Stage Ⅱ・Ⅲ大腸癌穿孔症例におけるoxaliplatin-base(Oxa-base)の補助化学療法導入の現状について検討した。1998年4 月〜2013年3 月の間に手術を施行し,組織学的にStageⅡ・Ⅲと診断された大腸癌穿孔症例のうち,手術関連死症例を除く38 例を対象とした。Oxa-base 導入前[前期群(n=26)]と導入後[後期群(n=12)]に分けると,補助化学療法は前期群で16 例(62%),後期群で7 例(54%)に導入され,Oxa-baseは6 例であった。oxaliplatinのrelative dose intensityは83.3(28.8〜100)%であり,Grade 3 の有害事象を2 例に認めた。累積3 年全生存率は,前後期別では前期群60%,後期群79%で差はなく(p=0.28),補助化学療法を行った症例(n=23)は行わなかった症例(n=15)より高かった(80% vs35%,p=0.01)が,Oxa-baseの治療を行った症例(n=6)とOxa-baseでない治療を行った症例(n=17)では差はなかった(100% vs 76%,p=0.24)。Stage Ⅱ・Ⅲ大腸癌穿孔症例において,Oxa-base の補助化学療法は非穿孔例と同等の忍容性があると考えられるが,従来の化学療法に対するoxaliplatinの上乗せ効果に関しては今後さらなる症例の集積が必要である。