・ 慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)に対するバルーン肺動脈形成術(BPA)は,2001年に米国で初めて報告され,日本で手技が確立した治療法である.・ 単に血管病変を治療するのが目的ではなく肺高血圧症という特異な病態の治療を目的とする手技であること,いまだに合併症を完全に防げるようになったわけではなく,ときに致死的な合併症をきたす危険性があることから,通常のカテーテル治療と比べてインターベンション医(IVR 医)の誰でもが試みるべき手技ではない.・ 薬物療法,肺動脈(血栓)内膜摘除術(PEA),BPA といったいずれの治療法も長所・短所があり,一つの治療法に固執せずに適切な選択をすることが必要である.