▲ わが国は、世界でも類をみない超高齢社会に突入し、今後も高齢化率は上昇する。医療・介護需要が最大化する 2025 年に向けて、医療提供体制の変革と地域包括ケアシステムの構築が進んでいる。▲ 地域・在宅において高齢者が安心した生活を送るうえで、排泄の自立は重要なテーマである。▲ 本稿では、高齢者下部尿路症状の疫学、加齢に伴う下部尿路機能の変化と高齢者の下部尿路機能障害の特徴、フレイル・サルコペニアと高齢者の下部尿路機能障害との関連性について概説する。
▲ 夜間頻尿は、下部尿路症状のなかでも最も支障度の高い症状の一つであり、良好な睡眠を妨げ、QOL を障害する。▲ 夜間頻尿の原因は多様であり、①多尿・夜間多尿、②膀胱蓄尿障害、③睡眠障害が主な要因である。▲ 『夜間頻尿診療ガイドライン』(第 2 版)のアルゴリズムに沿って、患者さんの病態を評価し、病態に応じた治療やケアを行うことが肝要。
過活動膀胱の治療では、行動療法±薬物療法が推奨されています。そのため、メディカル・スタ ッフと協力して、生活指導や膀胱訓練を行うことが望ましいです。薬物療法では、副作用に留意しつつ、有効性を確認する必要があります。薬物療法の有効性については、過活動膀胱症状スコア (overactive bladder symptom score:OABSS)や問診により、症状の改善をみながら確認することが望まれます。