細胞診断学的にhuman papilloma virus (HPV) の感染を疑った14例と, HPV感染所見がみられない2例の腟スミアパパニコロウ脱色標本からHPV抗原を検索する目的で, avidin-biotin-peroxidasecomplex (ABC) 法による免疫細胞学的観察を行った. HPVの感染を疑った14例中11例にHPVの抗原がkoilocyteの核に認められた. 残りの3例と非感染例2例にはHPV抗原が陰性であった. koilocyteへのHPV抗原陽性率は0%から57.2%までの差が認められた.以上のごとく, 腟スミアパパニコロウ脱色標本からもHPV抗原の検出が可能であり, HPV感染の診断に有用である.