症例は18歳,男性.結核性胸腹膜炎の治療中,肝内孤立性膿場を認め,超音波ガイド下生検により,リンパ球浸潤,類上皮細胞増生を含む肉芽組織所見を認めた.一方,胃体上部小弯前壁寄りの粘膜隆起性病変より,生検にて粘膜固有層にLanghans巨細胞を含む類上皮細胞性肉芽組織を認めた. INH, RFP, EB, CSによる化学療法で良好な治療効果を得ている.結核性胸腹膜炎治療中に,結核性の孤立性肝膿瘍と胃壁病変を併発した症例はきわめてまれであるため報告した.