2010 年 10 月から 2012 年 3 月にかけて慶應義塾大学メディアセンターが国内学術出版社等と連携して進めてきた「電子学術書利用実験プロジェクト( e-KOllection プロジェクト)」の報告である。大学図書館での利用を想定したプラットホームを開発し、実際に学生に提供しながら評価を重ねることで、大学図書館がサービスする電子書籍について、多様な業界・コミュニティとともに検討することが本プロジェクトの目的であった。慶應単独実験は 2012 年 3 月で終了したが、 2012 年秋から複数大学による共同実験として進める予定である。 本稿では、 e-KOllection プロジェクト誕生の背景、立ち上げ当時の課題、現行の組織について概観し、さらに学生モニター利用実験を通して得た成果と課題、今後の展望について述べる。