唾液は血液や尿と同様に生体内の代謝を把握するのに重要な情報源であることはすでによく知られている.一方,生体内におけるグルコースの存在に関する挙動は近年,成人病との関係を明らかにする上で重要であると考えられている.血中,尿中のグルコースは,これまで病能を明らかにする目的で多くの情報の蓄積があるが,唾液は上記のものほど,多くない.このいくつかの理由として血中濃度と唾液中のグルコース濃度は存在する値が大きく変わっているが,また相関のあることもこれまで知られている.近時,生体液中のグルコースの計測に金およびTi/Niなどの電極が高感度に検出できることが明らかにされたが,ダイヤモンド電極もまた前記の金属電極よりさらに優れた性質を持っていると期待されている.ダイヤモンド電極の,電気学的な性質については開発されてからの日も浅いので,その性質を少しでも明らかにし,唾液中に含まれるグルコースの測定の挙動を調べた.