後退性自閉症(RA)は生後15~30 カ月に発症し,消化器症状を伴っている場合が多い.このような患児には,Clostridiales の増加を特徴とするfecal microbiota の異常が現れ,特定の腸内代謝物の増加がみられる.また,自閉症スペクトル障害(ASD)児は機能性胃腸障害(FGID)を伴っている場合が多い.このような患児には,Clostridiales の増加を特徴とするmucosal microbiota の異常(fecal dysbiosis)が現れ,粘膜中にcytokines やtryptophan-serotonin system の分子の異常で示されるmucosal dyshomeostasis がみられる.消化器症状を呈するRA 患児とFGID をもつASD 患児は,ほぼ同じサブタイプのASD に階層化されると考えられるが,いずれの場合もintestinal clostridiales が重要な役割を演じていることが明らかになった.