食道neuroendocrine neoplasia(NEN)はほとんどが低分化な神経内分泌癌(neuroendocrine carcinoma:NEC) であり神経内分泌腫瘍(neuroendocrinetumor:NET)はまれである.NEC において切除可能な局所病変に対しては手術が行われるが,進行度と全身状態を考慮して手術適応を判断する.胃NEN では高ガストリン血症の有無に基づくNET のRindi 分類および世界保健機関(WHO)の組織grade 分類に応じて治療方針を判断する.食道・胃ともにNEC に対する手術では補助化学療法の併用が推奨される.本稿では日本神経内分泌腫瘍研究会(JNETS)ガイドライン第2 版のコンセプトに基づき,最近の文献を加えて食道・胃NEN に対する外科治療の現状と問題点を概説した.
胆膵外科手術は大侵襲手術であり,さらに術前胆道ドレナージの施行や術中胆汁汚染,術後の膵液瘻などの関与により感染性合併症が生じやすい.術前胆道ドレナージや予防抗菌薬の選択に留意するとともに,胆汁培養・ドレーン管理などから得られる情報を十分に活用した周術期感染管理,栄養管理が重要である.