〔はじめに〕医療事故が頻繁に報道されている現在,当院においても看護部およびインシデント委員会などが中心となり,院内勉強会が活発に実施されている.特に,人工呼吸器関連の勉強会は年々参加者が増加し,各病棟での関心の深さが感じられる.しかし,開催回数は増えるものの,実際に現場スタッフがどの程度理解し,また人工呼吸器装着患者に対する意識はどうなのか把握していないのが現状である.〔目的〕今回われわれは,人工呼吸器装着患者を看護する際の看護師の意識を把握する目的としてアンケート調査を実施し,その結果分析から,今後の人工呼吸器安全管理体制の強化につながる方法を検討する.〔方法〕対象は当院内科病棟看護師60名(呼吸器内科;20名,循環器内科;23名,消化器内科17名),アンケートは人工呼吸器使用中に関することを中心に10項目とした.〔結果および結語〕アンケート結果から,約半数スタッフが人工呼吸器に関するトラブルを経験していた.その内容は呼吸回路関係と患者自身によるトラブルがほとんどであった.また,看護業務をする際に警報アラームが聞こえにくい状況であったとの答えは全体の約87%であり,その時の不安感は非常に大きいというものであった.今回実施したアンケート結果から,現場スタッフの人工呼吸器使用時に関する意識を把握できたことで院内勉強会実施方法の再検討のみならず,病棟内での人工呼吸器使用患者に対する安全管理体制を円滑に築くことが可能となることが示唆された.