高血圧や糖尿病などのさまざまな冠危険因子が存在することで動脈壁に炎症性変化が発生し,その結果動脈硬化が出現する.また冠動脈に出現した炎症性変化が不安定プラークを生じ,それが破綻することにより急性冠症候群に至る.この過程で重要な役割を果たすのが,レニン・アンジオテンシン系(RAS)である.RAS を効果的に抑制することを目的として開発されたアンジオテンシンII 受容体拮抗薬の果たす役割は,今後さらに大きくなると考えられる.