食道癌手術は高難度手術であり,その治療成績には施設間格差が生まれやすい.本邦における食道外科実臨床の実態を知るためには,National Clinical Database(NCD)データを用いた全国データの分析は非常に有用な手段といえる.2013 年から食道外科に関するNCD 研究がいくつか実施され,その中の一部はすでに論文化された.本邦でこれまで実現できなかったビッグデータの解析により,患者因子,手術因子,施設因子における食道外科のリスク評価がすすんでいる.