咽喉頭内視鏡や消化器内視鏡の進歩により, 頭頸部の表在癌や比較的早期の浸潤癌が発見されることが多くなってきた. 当科では, 経口的手術前の局所病変の広がりの診断や深達度の予測および重複癌のスクリーニングを目的として, また頭頸部癌切除断端陽性ないし近接, 飲酒喫煙歴, flusher, 食道癌の既往, 食道粘膜の多発ヨード不染帯などの高リスク症例の術後サーベイランスを目的として消化器内科医およびトレーニングを受けた耳鼻咽喉科医による NBI 拡大内視鏡観察を用いた上部消化管内視鏡検査を行っている. リンパ節転移やリンパ管侵襲の予測因子である上皮下層浸潤は, 0-Ⅰ 型および NBI 拡大内視鏡による type B2/B3 血管と相関があり, 内視鏡所見の詳細な記載が手術プランの決定に重要と考えている.