症例は63歳,女性.下腹部痛を主訴に当院受診し腹部単純X線検査にて腸閉塞と診断され当院入院となった.イレウス管による減圧を行い,イレウス管造影検査で回腸に腫瘤性病変を認めた.一旦腸閉塞は解除され全身精査を行っていたが,同腫瘍が先進部となり腸重積症が発症したため緊急に腫瘍を含む回腸部分切除術を施行した.病理組織学的検査では腫瘍は紡錘形細胞の疎な増生,形質細胞,リンパ球,好酸球の散在性浸潤がみられ,免疫組織染色でvimentinとα-SMAが陽性で,CD34,desmin,S-100 proteinは陰性でありinflammatory myofibroblastic tumorと診断された.Inflammatory myofibroblastic tumorは肺に発生するものが最もよく知られているが,消化管のIMTは比較的稀な疾患であり,その疾患概念も含め多少の文献的考察を加え報告した.
日本でオセルタミビルのドライシロップが発売された 2002/03 シーズンは,オセルタミビルの供給が不足し,多くの医療機関で規定の 5 日処方が困難となり,医療機関によっては 3 日間に短縮して投与を行った。その結果意外にも,A 型インフルエンザに対する治療効果は,5 日投与と 3 日投与であまり変わらないというのが多くの小児科医の印象であった。オセルタミビルの投与期間の違いによる治療効果を検証するために,04/05 のインフルエンザシーズンに,小児の A 型インフルエンザに対する,オセルタミビルの 5 日投与と 3 日投与の治療効果と,上気道のウイルス量の推移について比較検討を行った。