MMG併用乳癌検診においてマンモグラフィ (以下, MMG) 専用のCAD (computer-aided detection) を用い, その有用性を評価した。対象は平成12年2月から10月に宮城県対がん協会においてMMG併用乳癌検診を受診した50歳以上の女性2,231名のマンモグラムである。MMG併用乳癌検診は一会場同時併用方式で行われ, 後日行われた再読影時にCADを用いた。CAD使用前後における診断結果を記録し, 要精査率, CADの病変検出率などを検討した。2,231症例中59症例が要精検となり, そのうち7症例がCAD参照後に新たに検出されたものであった。要精検率はCAD参照前後で2.3%から2.6%に増加した。CADの検出率は石灰化が95.0%と高値であったが, 腫瘤およびその他の所見の検出率はそれぞれ29.2%, 25.0%と低値であった。MMG1枚あたりの偽陽性病変数は石灰化0.13個, 腫瘤0.25個であった。要精検となった59症例中6症例で癌が認められ, いずれもCADは検出していた。CAD参照後に要精検となった7症例の中に癌は認められなかった。検診MMGにおける微細石灰化に対するCADの有用性が確認された。一方で腫瘤の低い検出率や多数の偽陽性候補数, 処理能力の限界など改善が望まれる点も多かった。これらの発展によりMMG併用検診においてCADは今後より重要な役割を果たしていくものと思われる。