【目的】Modic signとは変性腰椎の椎体終板変性所見であるが,昨今一部に感染が存在しているとの報告がなされ化膿性脊椎炎と併せて治療法が議論なされるようになっている.当院腰痛疾患中のModic type 1の割合を疾患毎に調査した.【症例と方法】当院の平成29年1年間において腰痛疾患(交通外傷や術後を除く)でMRIを撮影した85例(男性29例,女性56例,平均年齢76歳)を対象とした.MRI評価は脂肪抑制画像矢状断にて評価した.【結果】全体としてModic type 1の発生は14%であった.疾患別にみると,椎体骨折は5%,ヘルニアは25%,狭窄症及び脊椎症は33%,すべり症は0%であった.【考察】ヘルニアや狭窄症など変性腰椎疾患に多く認められたが,椎体骨折後に発生した症例もあった.明らかな発熱のない化膿性脊椎炎も多くみられた.治療に抵抗性を示す腰痛疾患の場合は感染の可能性の認識も必要と思われる.
【目的】晩期高齢者における運動器不安定性に対するリハビリテーション治療として,BEARを用いた短期集中リハビリテーション治療の効果ついて検討することである.【対象と方法】対象は2017年2月~12月に運動器不安定症と診断された14例である.方法は,対象をBEARプログラムのBEAR群7例(平均年齢86歳)と通常バランスプログラムのコントロール群7例(平均年齢86歳)の2群に分け,各々2週間の集中リハビリテーション治療を行い比較検討した.評価には,快適歩行速度(m/分),Timed Up & Go Test(TUG)(秒),2ステップテスト(身長換算値),ロコモ25(point),ファンクショナルリーチテスト(FRT)(cm)を用い,治療開始前・後に計測した.【結果】BEAR群がコントロール群に比較し,快適歩行速度,TUG,2ステップ値,ロコモ25,FRTのいずれにおいても改善度が高かった.