・ 薬疹は全身投与された薬剤,またはその代謝産物により誘導される皮膚粘膜障害である.・比較的急性の経過で汎発性・左右対称性に皮疹をみることが多い.・ 発症までの原因薬剤投与期間は2 週間以内が多いが,投与開始後数年を経て発症するものもある.・ 重症型の薬疹である中毒性表皮壊死症(TEN),Stevens‒Johnson 症候群(SJS),薬剤性過敏症症候群(DIHS)は急激に進行し致死的な経過をたどることもあるため,重症化を示唆する水疱やびらんの形成,著しい粘膜疹,高熱,臓器障害などの所見に注意して診察に当たることが重要である.
制ガン剤であるcytosine arabinosideをラットの2から4日令に12.5および25mg/kgを皮下投与して,生後発達,特に行動発達に及ぼす影響について検索した.3および9週令における病理組織学的所見では,小脳において3層の区別の不明瞭化,プルキンエ細胞の配列異常が前葉に顕著に認められ,生化学的所見でも小脳における総DNA,総RNA量の低下が観察された.体重および生存率は用量依存的に抑制され,生後分化では高用量群で音響驚愕反応が遅延し,歩行,自由落下正向反射は薬物処置群では3週令まで認められなかった.行動機能試験ではopen field testで自発運動の低下,rotarod testで神経・筋能力低下,およびpole climbing testで運動能力低下に原因すると考えられる条件および無条件反応獲得の抑制が認められた.これらは小脳障害に特徴的な行動変化と考えられた.