目的:DPP‒4 阻害薬シタグリプチンの日本人2 型糖尿病患者に対する血糖改善効果およびそれ以外の作用,安全性について検証した。方法:外来受診した新規あるいは通院中の2型糖尿病患者のうち,血糖コントロール不十分な患者を対象とした。食事・運動療法のみで治療中の患者にはシタグリプチン50 mg/日を新規投与(単剤)し,他の糖尿病治療薬を使用中の患者にはシタグリプチン50 mg/日を追加投与(併用)した。結果:HbA1c,血圧,LDL コレステロール(LDL‒C),中性脂肪(TG),プロインスリン/インスリン比は,投与開始時(0 ヵ月)から投与3 ヵ月後に有意に低下した(p<0.05)。糖尿病罹患期間や併用糖尿病治療薬の種類によってHbA1c の変化に有意差は認められなかった。結語:患者背景や併用する糖尿病治療薬の有無,種類にかかわらず安定した血糖降下作用を示すシタグリプチンは,長期の血糖コントロール維持への有用性が期待される。