食道癌手術は侵襲の高い手術であり,高齢者,喫煙および飲酒の影響で,術前合併症を有する症例が多い.ハイリスク症例の要因をあげたうえで,術前から推奨される一般的な予防策,呼吸,循環,栄養,糖尿病,せん妄,肝疾患合併疾患についての対策をまとめた.予防策と周術期を通してのチームでの早い対応が重要である.
適応疾患と手術内容・適応疾患:腹腔鏡下幽門側胃切除術は,主に胃体部から幽門部の早期胃癌に対して行われること が多いが,腫瘍径の大きな胃粘膜下腫瘍などの良性疾患に対しても適応されることがある.・手術内容:腹腔内を CO2 で気腹し,腹腔鏡と鉗子操作用のポートを留置した状態で手術を行う. 腹腔鏡で観察しながら,リンパ節郭清と胃の幽門側 2/3 を切除する.再建は残胃と十二指腸を吻 合する Billroth I(ビルロートI)法が一般的だが,場合により Roux-en-Y(ルーワイ)法も行 われる.