琥珀とは、太古に繁茂していた植物の樹脂が化石化したものである。また、琥珀の用途は多様であり、宝飾品、万年筆、時計、印鑑などに用いられている。一方、琥珀は用途によって色や品質を判別することが重要となるが、琥珀の判別は人手により行われているのが現状である。したがって、琥珀の色および品質の自動判別は、作業のコストおよび高速化に寄与すると考える。筆者らはこれまでに、琥珀の色および透明度を推定する手法(以下、従来手法)について検討を加えた。しかしながら、琥珀に不純物が付着している「外皮物」において、琥珀が一部露出した場合では、色情報が混在するため、誤判別の割合が高くなる傾向を認めた。本稿では、琥珀の種別判別および透明度推定を目的とし、従来手法の改善を行った。具体的には、種別判別処理において、他の4種類の琥珀に誤判別される外皮物を判別する処理について検討を加えた。
道路標識は,歩行者や車両運転者の交通事故を未然に防ぐための規制や交通の円滑化などを目的に設置されている。一方,道路標識の見落としに起因し,安全性・利便性を損なう場合がある。特に,夜間では,最高速度違反による死亡事故率が著しく高いという問題点が挙げられる。したがって,夜間に最高速度標識を道路利用者に提示することは,安全・安心な道路交通情報提供システムの開発に寄与すると考える。 筆者らはこれまでに,車載カメラを用いて夜間に撮影した動画像を対象とし,最高速度標識を認識する手法を提案した。しかしながら,最高速度標識を誤認識し,正しい結果が得られない場合を認めた。 本稿では,情景動画像を対象とした夜間における最高速度違反による死亡事故の低減を目的とし,最高速度標識の認識率の向上および動画像データに出現する標識に対してロバスト性の高い最高速度標識の認識に関する検討を行った。