A 70-year-old man was admitted for lymph node metastasis detected by FDG-PET/CT showing a mass 10mm in diameter. He had a history of a distal gastrectomy for advanced gastric cancer and was administered postoperative adjuvant chemotherapy consisting of 2 courses of TS-1 with CDDP and TS-1 only for 1 year. Lymph node recurrence was diagnosed and resected 4 years after the initial surgery. Histological examination revealed lymph node metastasis of the gastric cancer. He was administered adjuvant chemotherapy using TS-1 and has been followed-up without recurrences for 17 months after the second operation. We reported a case in which FDG-PET/CT was potentially beneficial for the diagnosis of the postoperative small lymph node metastasis.
虫垂憩室と虫垂杯細胞カルチノイドは各々まれな疾患であり,両者が併存した1症例を経験したため若干の文献的考察を加え報告する.症例は70歳の女性,右下腹部痛を主訴に当院を受診.虫垂穿孔による膿瘍形成の診断にて直ちに虫垂切除術とドレナージ術を施行した.病理組織検査にて虫垂の近位側に杯細胞カルチノイド,遠位側に多発する仮性憩室のうち1つで穿孔を認めたが両者は距離があり偶発であると判断した.切離断端は腫瘍が陰性であり追加切除や補助化学療法は行わずに経過している.杯細胞性カルチノイドはカルチノイド腫瘍の一亜型とされているが,悪性度が高く予後不良とされている.過去の報告例と自験例を合わせると105例で,治療法や予後に対する一定の見解は定まっていない現状で,切除標本も全割切片でないと発見されないため潜在性の症例も多いと思われる.診断には入念な組織検索が必要であり,追跡予後調査も重要であると考える.
Eighteen patients of hepatocellular carcinoma were treated by percutaneous transthoracic radiofrequency ablation (RFA) with computed tomographic (CT) guidance. In this series, artificially induced pnemothorax was made to allow the access route to the tumor clear from the pulmonary parenchyma. The RFA needle electrode was punctured with transthoracic extrapulmonary transdiaphragmatic access. Hemothorax was found just after RFA in 1 patient, however, he had no fatal postoperative course without transfusion. No complication was observed in other patients. All patients survive with 343 days of a mean follow up duration. Intrahepatic single recurrence after RFA developed in 6 patients and multiple recurrence in 3. Among them, one patient had local recurrence at RFA site. No extrahepatic tumors or seeding tumors were developed. Artificially induced pnemothorax should be useful technique to achieve safe and effective transthoracic RFA.
症例は16歳, 男性. 上腹部痛を主訴に来院. 鎮痙剤投与にて一旦症状は改善したが翌日再び腹痛をきたし再受診した. 腹部X線・CT検査にてイレウス所見を認めイレウスチューブを挿入したが, 症状は進行し腹膜刺激症状も出現したため, 絞扼性イレウスと診断し開腹手術を施行した. 術中に小腸の絞扼は認めず, 昆布が閉塞の原因であったため, 偶発したMeckel憩室とともに切除・摘出した.食餌性イレウスの中には腹膜炎所見を呈し緊急手術の対象となるものがある. 本症例も手術が必要な病態であったが, 術後の検討で問診が不十分であったこと, CT検査にて食餌塊を示唆する像が得られていたことが判明し, 今後に活かすべき事項と考える.
緑茶飲食が原因と思われる残胃胃石イレウス症例を経験した.症例は89歳,女性.嘔吐を主訴に近医受診後,当院紹介受診.胃癌にて幽門側胃切除, Billroth I法再建術の既往あり.来院当初,症状所見は軽微にて保存的に治療開始したが経過中イレウス状態に陥り,イレウス管挿入.同管よりの造影およびCT検査にて小腸に腫瘤による閉塞を認め,開腹手術施行した.長径4.5cmの茶褐色腫瘤の嵌頓を認め摘出し,嵌頓部小腸には潰瘍形成を認め部分切除施行した.腫瘤の成分はタンニンが98%を占め,緑茶の多飲,喫食歴があることより緑茶に起因する胃石と判断した. 近年緑茶飲食を勧める健康法やタンニンを含む健康食品が普及してきており,特に胃切除術後の患者に対しては食事指導に注意が必要である.
壊死型虚血性大腸炎が腸間膜内に穿破するという,極めて稀な病態をきたした症例を経験した.症例は63歳,女性.下腹部痛を主訴に来院.発熱,白血球増多は認めなかった.第3病日イレウス症状出現したためイレウス管挿入し,一旦症状軽減したが第4病日腹痛増強.逆行性大腸造影を施行したところ横行結腸腸間膜側に造影剤漏出病変を認めた.直後にショック症状を呈したため結腸穿孔と診断し緊急手術を施行した.横行結腸から脾轡曲部にかけての腸間膜内に小手拳大の糞便を貯留する腫瘤性病変を認めたが,明らかな腹腔内への穿孔は認めなかった.結腸部分切除,人工肛門造設術を施行した.病理所見では全周性の粘膜凝固壊死および腸間膜への穿通部を認めた.壊死型虚血性大腸炎は予後不良の疾患であり早期手術が必要であるが,本例は当初腹膜炎所見を呈していなかったために診断に苦慮した.
肝後下区域(S6)の腹側表面に,癌腫の一部が露出し存在した22×21mmの小肝細胞癌に対して,新たに開発した手術機器を用いて,本邦で初めて,腹腔鏡下マイクロ波凝固壊死療法を行ったところ,本法は,小肝細胞癌に対する新しい治療法として,有用と考えられたので報告した.症例は63歳,男性.肝機能,および凝固系検査の術後推移をみると,術後1日目に,GOTは423K.U, GPTは241K.U, T. Bil.は2.1mg/100mlと上昇した.また,術後,凍結血漿をまったく使用しなかったため,HPTは42%, PTは48.3%に低下した.しかし,すべての検査値は,術後7日目には術前値に復した.胃管は,術翌日には抜去し,2日目より食事を開始した.術後3週目に撮影したCTでは,治療部は癌腫を含め,著しくlow density areaに陥り,まったくenhanceされず,治療効果も充分であると判断された.また,術後合併症はまったく認められなかった.