症例は71 歳,男性。進行胃癌に対し,審査腹腔鏡を施行。UME,circ,Type 3,por,sT4a(SE),sN2,sH0,sP1,sCY1,cM0,StageⅣと診断され,docetaxel(40 mg/m2,day 1),cisplatin(60 mg/m2,day 1),S-1(80 mg/m2,day 1〜14)の併用によるDCS 療法を施行した。4 コース終了後の効果判定で原発巣CR,6 コース終了後の効果判定でリンパ節PR,腫瘍マーカーの正常化を認めた。根治切除可能と判断し,胃全摘術,脾臓合併切除,D2郭清を施行した。病理組織学的診断はtub2,pT3(SS),pN1,pStageⅡB,組織学的効果判定はGrade 2 であった。根治切除不能胃癌に対するDCS 療法は有効な治療法の一つであると考えられ,根治切除に対する手術介入の意義については今後検証が必要である。