‘なつあかり’は,四季成り性品種‘サマーベリー’と一季成り性品種‘北の輝’の交雑実生から育成された四季成り性イチゴ品種である.糖酸比が高く,一季成り性実用品種と比較しても遜色のない良食味を持っている.また,日持ち性や果実外観も優れ,ケーキ用だけではなく,夏秋期の生食にも利用可能である.‘デコルージュ’は,一季成り性品種‘Pajaro’と四季成り性系統‘盛岡26号’の交雑実生から育成された四季成り性イチゴ品種である.果実が硬く,日持ち性が優れる.また,果実の光沢と揃いが良く,果肉色が鮮やかで食味も良いため,ケーキ用としての利用が期待される.さらに,重要病害であるうどんこ病に対して高い抵抗性を示すことから,寒冷地・高冷地の夏秋どり栽培に適する.
‘いちご中間母本農2号’は,炭そ病抵抗性の育成系統‘83118-41’と抵抗性品種‘Dover’の交配から育生された育種素材である.この炭そ病抵抗性は抵抗性品種‘宝交早生’や‘Dover’と 同程度以上であり,また羅病性品種との交配実生集団において,高度抵抗性個体の出現率が高く,イチゴ炭そ病抵抗性品種育成への利用が期待される.