家族性大腸腺腫症(Familial Adenomatous Polyposis : FAP)はほぼ100%に大腸癌が発生する。治療は手術であるが,時期および術式には分子遺伝学的検査に勝り,大腸内視鏡所見が重要である。大腸内視鏡によるFAP症例の近親者に対するスクリーニングと術後患者のフォローアップは予後の改善に大きく寄与していくものと考える。今回我々が経験したFAP症例を文献的考察とともに報告する。