・ 吸入長時間作動型気管支拡張薬を用いることで,呼吸機能と症状が改善し,増悪が抑制される.・ 吸入ステロイド薬は,トリプルセラピーとして,気管支喘息を合併している症例や末梢血好酸球濃度高値の症例で,増悪抑制と呼吸機能改善が期待できる.・ 吸入ステロイド薬は肺炎発症のリスクを用量依存性に増加させるため,細菌性肺炎を繰り返す症例や抗酸菌感染症を合併している症例に対しては注意を要する.
喘息患者においても喫煙率は高い.喫煙は喘息発症のリスクを高め,喫煙継続で呼吸機能が悪化し,治療コントロール不良となる.喫煙喘息患者ではステロイド耐性が生じているが,機序としてヒストン脱アセチル化酵素抑制などが報告されている.禁煙はこのステロイド耐性を解除する.幼少期に発症した喘息患者が喫煙を続けると慢性閉塞性肺疾患(COPD)を併存してくるが,長期喫煙COPD 患者で40 歳以降に喘息が発症してくることもあり,予後不良である.