MR画像(Magnetic Resonance Imaging)において,牛枝肉の筋肉内脂肪(脂肪交雑)の程度を非破壊的に推定することを試みた.格付けの異なる枝肉のリブロース(第6胸椎-第7胸椎間)で,MR画像は胸最長筋の断面積(ロース芯),脂肪交雑を正確に描出した.これらの像は実際の同部位のカット写真像と良く一致した.脂肪交雑はA-2の胸最長筋ではA-5の胸最長筋より少なく,粗く分布し,両者間でその相違が明りょうに区別できた.画像上で脂肪交雑の量的評価ができるTASplus画像解析装置で測定されたMR画像での脂肪交雑量は実際の同部位の写真像から得られた結果および化学分析による筋肉内脂肪含量測定結果とほぼ同様であった.このことは,格付けの異なる枝肉胸最長筋の脂肪交雑量がMR画像により推定できることを示す.MR画像において,牛枝肉のリブロースでの脂肪交雑の分布および量的変化が非破壊的にかつ客観的に把握できることが判明した.