外界からの情報の多くを取得する器官である視覚が障害されると,移動や文字の読み書き,日常生活動作の円滑な遂行などに影響が及ぶことから,学習活動や日常生活を送る上で様々な困難さが生じる.そのため,視覚障害のある子どもの教育活動においては,ルーペや単眼鏡などの視覚補助具の他,聴覚や触覚など視覚以外の感覚を活用する代替技術,近年急速に学校教育現場へと普及が進んだ ICT なども活用しつつ,必要な情報にアクセスしていくことが必要となる.本稿では,視覚障害教育について概説するとともに,視覚障害のある子どもの教育活動における支援機器について,機器の具体例やその活用事例を紹介する.